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run or ride, and or or and?

運動不足の解消や生活習慣病の予防にと、軽めの運動を取り入れることは非常に良いことだと思います。せっかくの前向きな行動ですから、単なるカロリーの消費だけではなく、さらなる効果を狙ってみてはいかがでしょうか。
東北大学の伊藤正敏教授が、ランニング時と自転車乗車時の筋肉にかかる負荷の違いを、特殊な機械で調査したところ、それぞれの動作では全く異なる筋肉群に負荷をかけていることが確認されたそうです。

まず、ランニング時には、ふくらはぎ周辺に負荷が集中しており、大腿の筋肉や腹、腰まわりの筋肉には、ほとんど負荷はかかっていませんでした。

そして、自転車乗車時には、ふくらはぎ周辺の筋肉には負荷がかかっていない代わりに、大腿周辺の筋肉と、背骨と骨盤とを支える筋肉に、集中的に負荷がかかっていることがわかったのです。

この背骨と骨盤とを支える筋肉は、腸腰筋(ちょうようきん)と呼ばれており、背骨の下部(腰椎)から、大腿骨の付け根につながる3つの筋肉群の総称です。腸腰筋は、大腰筋(だいようきん)、小腰筋(しょうようきん)、腸骨筋(ちょうこつきん)から構成されます。腸腰筋は上半身を支えて姿勢バランスをとり、脚(大腿)を大きく持ち上げる働きをしています。

これらの筋肉は、いわゆる〈インナーマッスル〉と呼ばれる筋肉です。文字通り体の内部にあるため、普段はあまり意識されにくいのですが、骨格を支えて正しい姿勢を維持したり、外から見える筋肉(アウターマッスル)と連携して、素早い関節の動きを実現する、非常に重要な筋肉なのです。

しかし、運動選手でもこれらの筋肉を上手に使えている人は多くないと言われています。大胆な言い方をすれば、数年前までは〈センス〉と呼ばれていたなかの一部は、ここにあるでしょう。逆を言えば、今では意識的にこれらを鍛えることにより、センスの一部を手に入れることができる、ということですね。

少し脱線しましたが、先の調査では、自転車では、ペダルを踏む時に太ももの筋肉である大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、脚を引き戻す時に腸腰筋を、それぞれ使っていることが、明らかになっています。

ランニング時には、主にふくらはぎ周りの筋肉が使われていることを考えると、歩行を自転車と上手に組み合わせることで、バランスよく体を鍛えることができ、せっかくのエクササイズの効果を、より体感できることでしょう。

また、自転車では自分の体重をサドルで支えるため、ランニングに比べて、膝にかかる負担が軽減されるほか、スピードが出やすいことから、風をきる爽快感と体への冷却効果が容易に期待できます。

先の調査を行った伊藤教授によれば、「歩くときに使う筋肉は、ふくらはぎぐらい。年をとって大腿筋や腸腰筋が衰えると、転倒して寝たきりになりやすい。自転車こぎ、または類似の運動をすることで、その予防になると期待している」とのこと。平地を普通に走るぶんには、消費カロリーは両者でさほど変わらないとの報告もありますので、選択肢のひとつとして考えておくことに、損はないのではないでしょうか。

歩行か乗車か、それとも両方か。

参考BLOG:
生活習慣病対策!ウォーキング?自転車? ―メタボリック防衛隊!

参考サイト:
健康のための自転車のこぎ方 研究者が教えます ―Sankei WEB
カテゴリ:健康・生活, comments(0), trackbacks(0)
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