RSS | ATOM | SEARCH
経営戦略としての企業ウェブサイト その1 【費用対効果と苦労対効果】
企業が自社のウェブサイトを構築するにあたって必ずと言っていいほど悩むことは何だろうか?

おそらく、費用対効果、これにつきると思います。「デザイン会社に頼むと高くつくし、自分でやるのは仕上がり的にどうも・・・」

もし、そう思わないのであれば、相当のお金持ちあるいはテクニシャンか、はたまた根本的な経営判断ミスか。

そして、デザイン会社に頼む、あるいは自分でやる、そういったことが成功か失敗かを決定づけるわけではないという事実も、経営者にとっては悩ましいことです。結局、いったいどちらを選んだらよいものか。

結論からすると、その悩みが出た時点で、どちらも選ぶべきではないのです。おそらく大多数の中小企業の経営者が、導入ないし活用のポイントを見誤っているように思えてなりません。
デザイン会社に頼むとき、もっとも激しいボリューム感の印象はどこなのか。おそらく、その価格でしょう。企画料はともかくとして、枠組みとしてのデザイン料に加えて、ページ幾らのビジネスモデルが追い打ちをかけます。発注側がやる気を出せば出すほど、懐が寒くなり、費用対効果というビジネスの基本が影を潜めてしまいます。

幸いにして、多くの場合は体裁に問題があることは希で、こと訪問者が受ける印象という面では、一定の効果を果たせます。ウェブサイトから企業イメージを受け取り、問い合わせや来店に繋がっていく、というのが想定している顧客の行動です。

とはいえ、それにはシビアな条件が2つも伴います。

第1に、そもそもそのサイトに訪れてもらえるのか、という集客力すなわち〈被検索性〉の有無。これはデザインとは関係のないSEO(検索エンジン最適化)というウェブサイトそのものへの技術的な対策が大きく影響します。

第2に、運良く訪れてくれた訪問者が、次の行動に写るために必要な情報を的確に与えられるのか、ということです。端的には、これはウェブサイトの情報量と言い換えられます。もちろん、情報の質も大切なのは言わずもがな。

特に第2の要素については、〈構築時のページ幾らのビジネスモデル〉が大きな壁となって立ちはだかります。情報量を増やす、つまりサイトの規模を拡大すればするほど、構築にかかるコストは増大していきます。それでも、結果を出している前例に続けとばかりに、ページを増やすのかもしれませんが、それは費用対効果という指標のハードルを、自ら上げていくことになります。

対して、がんばって自分で構築しようとする場合はどうでしょうか。先の例と違い、ページ幾らの見積もりもなければ、企画やデザインも自分次第。つまりは、やる気があれば、抜群の費用対効果・・・に思えてしまいます。

しかし、同様に被検索性の問題がつきまといます。さらに、がんばって更新すればするほど、そのための手間も累積的に増えていきます。ウェブサイトとして成立させ続けるために、全体のケアもしていかなければならないことを、忘れてはいけません。

そして、さらに大きな落とし穴が。

現在の基準に照らして、〈しょぼくれたサイト〉には、リピーターはついてくれません。それに見合うだけの体裁を、自分で作って確保できるのかどうか、ということを見極めなくてはなりません。

確かに、自分でコツコツ構築して行ければ、情報量は時間の許す限りに増やせますが、ウェブサイトで情報を収集する、という行動が消費者の一般的な行動になっている以上、ウェブサイトの仕上がりは、実媒体でのカタログとしての仕上がりが求められているのです。

もっとも、実媒体でも殴り書き+コンビニコピーのような仕上がりで成果をあげるケースもあります。そのあたりも、ウェブでは同様と考えて差し支えないと思います。そこは、その企業なりショップなりの、人徳みたいなものでしょう。何でも、当たっていればとりあえずはいいんです。

また、少し発想を変えて、ウェブサイトがあってもなくても、そこでがっかりされなければ、無駄に顧客の足を遠のかせることもないのです。そういう意味では、ウェブサイトがないほうがいいのではと思う会社やショップも、残念ながら少なからずあるように思います。もちろん、いずれは“きちんとした”ウェブサイトがあったほうが良いのではないかと思いますが。

幸いにも、制作ソフトには様々なテンプレート(枠組み)があらかじめ用意されています。そういった機能を利用して自分の企業なりショップなりのイメージに合った体裁を確保できるなら、あとは内容と枠組みを維持する手間暇というコストの問題です。

それは、苦労対効果、という表現を借りればイメージしやすいことと思います。だいぶ昔から使っている、私の造語です、念のため。

ところで、ここ数年で、パソコンをはじめとする情報端末が急に使いやすくなったと思いませんか?そして、利用者としてそれら情報端末を使う機会が、確実に増えてきていると思いませんか?そういったことと当然に並行して、ホームページビルダーなど、ウェブサイトを自分で構築するソフトにしても相応の進化を遂げて、作業しやすくなってはいますが、同様に、それを評価する利用者の目も、同じくらい肥えてきているのです。

ということは、見栄えのするウェブサイトに対する利用者の判断基準も、より高くなっているということで、相対的には昔も今も利用者と制作者の距離感は、あまり変わっていないのです。それどころか、今はウェブサイトがあるのは当たり前、ない場合はよほどのポリシーか事情がおありか、というような風潮すら感じるほどの浸透具合ですから、そういう点での競争とも相まって、より、経営戦略の1つとしてのウェブサイト運営という意識が大切になっているのだと思います。多くの場合、ウェブサイトは、カネを生まなければならないということです。

つまり、経営戦略の1つとして考えられてないウェブサイトは、その仕上がりを問わず、ただただ中途半端な存在なのです。

冒頭で、「導入ないし活用の方法を見誤っている」とバッサリ表現したのも、それでもいずれかの方法でウェブサイトを持とうとするケースが多く見受けられるからです。まるで、負けるとわかっていてゲームに参加しているかのごとくに。

さてさて、費用対効果、あるいは苦労対効果、これらを上手に満たしてくれる、小さな会社のためのソリューション(解決方法)は、ないものでしょうか。

というか、なければ記事にしませんので、そんなものがあります。

『更新システムを利用して、本業+αの手間で済むウェブサイト運用を』

要するに、ブログのようなしくみのシステムを借りて、その内容の更新だけに手間を注ぎましょう、ということです。ブログみたいな、と聞いて侮るなかれ。この概念は、現在ウェブサイトの大部分を占めていると言って過言ではないのですから。

更新システムの利用で、これらの悩みは完全に解消されるか、ほぼ低減されると考えて差し支えないでしょう。

ということで、どうやら〈その4とか5〉くらいまで、ひとまず続きそうな話題なんです。

次回〈その2〉では、更新システムの大きなメリットと小さなデメリットを、比較検討しようと思います。
カテゴリ:[業務改善]小さな会社のIT事情, comments(0), trackbacks(0)
Comment









Trackback
url: http://shimmy.jugem.jp/trackback/61