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無料サービスを業務利用するココロ

先日、Google Apps絡みの不具合レポートをしたところですが、それでも、このサービスの利用を止めようという気持ちにはなりませんでした。

無料ですが、明らかに効果抜群なソリューションであるという評価は、変わらずです。

無料は不安、有料は安心。そんな迷信じみた考えは、もう過去のことです。少しの気遣いで、そのものズバリ、「タダより安いモノはない」という結論に至ることが出来ます。
8月の大規模なGmail障害の頃に、ComputerWorldにこんなエントリーがありました。

「Gmail」が2週間で3回のサーバ・エラーに見舞われる

「Gmail障害」で浮き彫りになった、無料サービスを業務利用することのリスク

結局のところ、事故というものは起こり得ます。実は意外とお粗末な内情だった、という点を差し引いても、だから事故なのです。

さて、それではなぜ無料で利用することが、やや敬遠されるのでしょうか。

おそらくは、“無料=無保証”という思考ですよね。それでは、“有料≠無保証”なのでしょうか。実際見渡してみると、なかなかそうとも言い切れません。

例えば、「御社の大切なデータは何重にも保護されていますので安心です!」とはいえ、最低でも、月々数万円ほどの出費増加は痛いですよね。ビジネスには、他のコトにもお金がかかるわけですから。

小さな会社は、ちょっとした金持ちよりも寂しい懐具合であることが多くあると思います。知恵と工夫、そして少しのひと手間で乗り切るべきです。

上手に組み合わせさて、そこで視点を工夫してみましょう。

ある種、自社だけのセミオーダー、ジャストフィットな環境ができあがるかもしれません。

大部分の有料サービスは、いわゆる“ベストエフォート”の考え方で提供されています。要するに、「がんばりますが、ダメだったらゴメンね」ということです。どこまで面倒を見てくれるのかは、サービスによって大きく異なるでしょうが、根本的に「ダメだったらゴメン」なのです。

それでは、無料サービスのうち、一部“使えそうな”サービスではどうでしょうか。結局、サービスは使えますよね。そして、「ダメだったらゴメン」は同様で。

結局は、無料でも有料でも、それが顧客に使ってもらうことが目的のサービスであれば、それなりに“がんばって”はくれるものでもあります。なぜなら、そんなことでは使ってもらえなくなります。

また、多くの無料サービスが、広告収入など、利用者以外からの収入で運営されています。えてして、そういったところの無料サービスは、コストパフォーマンスが高いものです。たくさんの利用者に使ってもらうことが、広告主への効果のアピールになるわけで、肝心のソリューションが“使える”レベルになっていなければビジネスモデルとして成立しません。

そして、利用者側にとっても、そのサービスの継続性は、意外と大切な要素です。特に、社内でのコラボレーションツールやメールシステムなどは、お決まりのシステムを空気のように使いたいものです。あちらの都合で、手間暇の投資をこちら持ちで行っていたのでは、そのシステムが便利であっても困りものですので。

結論として、大手の無料もしくは安価なツールを組み合わせて、“それなりに”便利な環境を作りましょう、というのがランディングポイントのように思うわけです。そして、信頼こそすれ、信用しない、ということも大事です。

そもそも、最終的なリスク回避の方策は、少なからずこちら側で用意すべきもの、だということです。古くから、紙の時代から言われていることですが、一番おろそかになってしまう部分でもあります。その行為自体はカネは産まないから、なのでしょうか。でも、まさかの逸失利益を守るのであれば、その投資こそが金脈のようにも見えてきます。

私の推奨する経営スタイルは、「必要な手間を選び抜き、その履行の労力を惜しまないこと」です。そして、それらの“手間”は、単純作業(の組み合わせ)であることが目標です。選定にも、運用にも、その視点を忘れないこと、それだけでけっこうな無駄を排除することができます。

小さなサービスを“勝手に”組み合わせて、自社だけのオリジナルソリューションができあがるのですから、無駄も不足も、基本的にほとんどあり得ません。

そして、維持するために、ひと手間を忘れないこと。運用方針や想定使用法、べからず集など、ヒトというインフラ作りをぬかりなく。きっと、中長期的には、それが大きな財産になります。

他人に経営上の何かを任せるということは、有形無形の何かを預ける訳ですので、無料でも信頼に足るところか、有料ゆえに信頼に足るところに、自らの責任で以て依頼したいものです。そして、ある種自分の管理下を離れるわけですから、性善説を採用しつつも、自分が困らないためのひと手間が、最終的には明暗を分けることでしょう。

リスクを上手に回避して、柔軟で強い業務体質を築きたいですね。

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