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baiduお騒がせします
 百度(baidu:ばいどぅ)という会社をご存じですか?中国のインターネット検索の最大手で、一説には中国のインターネットユーザの7割がこの検索サイト(http://www.baidu.com)を利用しているとか。その百度が、本格的に日本の検索業界に進出しました。とはいえ、この百度という会社、ドメイン紛争やら、クローラ問題やら、これまで何かと話題をふりまいてくれています。
 日本語ウェブサイトの検索サービスを提供するためには、まずそれらサイトの情報を蓄積しておかなければなりません。最近はクローラ(またはスパイダー、ロボット)とよばれるウェブ巡回ソフトが、日々無数にあるウェブサイトの内容を収集しています。

 当然、百度のクローラも日本語のウェブページを巡回する必要があったわけですが、このクローラがなんとも行儀が悪かったのだとか。後日、「Baiduspider問題」と呼ばれるまでに至ったこの問題で、百度は日本法人の公式サイトに、正式にお詫びを掲載しました。しかし、この騒動そのものが計算だとしたら...恐るべしチャイナビジネス。

百度 日本法人、「Baiduspider問題」への対応を表明 ―CNET JAPAN
http://blog.japan.cnet.com/takawata/a/2007/02/_baiduspider.html

 ところで、私が気になったのは、ドメイン名にまつわる、こんな話です。このたびサービスを開始したウェブサイトのURLは、http://www.baidu.jp/になっています。実は、baiduのco.jpドメインはすでに他社が取得してしまったため、百度はbaidu.co.jpというドメインを使用することができなかったのです。

 しかし、先にこのドメインを取得した会社に対して、百度の日本法人は何度かドメインの譲渡および移転について話を持ちかけたようです。しかし、そこでは話がまとまらず、ついにはドメインの紛争処理機関である、JIPAC(日本知的財産仲裁センター)に、この話が持ち込まれ、つい先日3月16日に「baidu.co.jp」を百度に移転せよというJIPACの裁定が下りました。

 JIPACというのは日本弁護士連合会と日本弁理士会が共同で設立・運営している、工業所有権をはじめとする産業財産権の問題解決を図る機関です。JIPACの裁定は、これに不服である場合には、別途裁判で争うことができます。基本的には、この裁定に基づいて、何もアクションが起こされなかった場合には、ドメインの登録機関であるJPRS((株)日本レジストリサービス)により、移転の登録がなされますが、10営業日以内に出訴することで、ドメイン名使用権確認請求などについて法廷で争うこともできます。

 しかし、これまでの事例を見る限りは、裁定に基づいて移転するケースがほとんどです。裁定制度が始まった2000-2001年頃には、地裁や高裁までもつれるケースがありましたが、現在ではその傾向はまったく見られません。

 3月22日現在、このドメインをブラウザで表示させると、まだ移転元の会社のウェブサイトが表示されています。今後、このドメインに関する権利関係がどのようになっていくのかを、見守りたいと思います。

「baidu.co.jp」を百度に移転せよ、知的財産仲介センターが裁定 ―INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/20/15145.html

知的財産センターの裁定文書
http://www.ip-adr.gr.jp/jp_adr/saitei/jp2007-0001.html

カテゴリ:[興味を持ったコト]知的財産権, comments(0), trackbacks(1)
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新検索エンジン登場!「百度」
TB失礼します。中国からやってきた検索エンジン「百度」。ついにサービス開始ですね。
在宅ワークだ!アフィリエイト情報局, 2007/03/24 10:04 AM